【2017年度版】ソフトバンクビジョンファンドまとめた
- #とりあえず見て欲しい
- # [ロボット] Boston Dynamics:出資額不明
- # [世界的ネット環境整備] One Web:出資額約10億ドル
- # [ガン早期発見] Gurdant health:出資額約5億ドル
- # [産業データプラットフォーム] OSI soft:出資額不明
- # [自動運転] nauto:出資額180億円
- # [農業] plenty:出資額2億ドル
- # [人工知能] blain:出資額1億1400万ドル
- # [AIクラウド] Cloud Minds:出資額約3000万ドル
- # [シミュレーション] IMPROBABLE:出資額3億3000万ドル
- # [チップ] ARM:出資額3.3兆円
- #まとめ
#とりあえず見て欲しい
何はともあれこの動画を見て色々と未来への妄想が止まらなくなった。2時間を超える動画ではあるが見て損は無い。孫だけに。
2017年7月に行われたソフトバンクの法人向けイベント。孫さんの魅力的なプレゼンに聞き入ってしまうことはもちろんだが、まあとにかく先見の明過ぎて「なんだこれは」と耳を疑う。目を疑うような情報の連続である。
夢物語やこうならいいなで終わる話ならいくらでもある。この動画内では孫さんの、ソフトバンクとしての夢を実現させる本気度が随所に見られる訳です。今回新たにソフトバンクグループとして数社の企業に投資したことも発表された。驚くべきはその投資額。世界中のVCの投資額を合わせると7兆円ある中で、今回ソフトバンクが投資する額は10兆円。半端ねえ。
それだけのお金を掛けていったい何をしようというのか。『情報革命時代のジェントリになる』と孫さんは仰っています。このジェントリとはイギリスで起こった産業革命時代の鍵を握る存在です。ジェントルマンの語源とも言われています。下記ブログに詳しく記載されておりますので、興味のある方はご覧ください。
産業革命が起こるのは資本と技術が合わさったタイミングに革命が起こります。資本を持つソフトバンク。そのグループ配下に高度な技術と志を持った企業を傘下に入れることで『同志的な繋がりを持って世界を変える』というのが孫さんの狙いです。
その傘下に入る企業もこれから来る情報革命に備えた技術を持つ企業ばかり。10社もの世界的な企業とともに世界を変えるなんて痺れます。じゃどんな会社を傘下に加えたのか。気になるところですよね。1社ずつ見ていきましょう。
# [ロボット] Boston Dynamics:出資額不明
世界を代表するロボット制作会社。ソフトバンクのロボットといえばそう「ペッパー」が記憶に新しいと思います。あくまで箱の部分であるロボット。どれだけ人工知能が発達しても機動性のあるロボットでないと意味が無い。数々の実績、実力のあるボストンダイナミクスを傘下に入れることで、今までに無い新しいペッパーを開発し世の中に貢献させたいという思いがあるんだと思います。
「ボストン・ダイナミクス」CEOが語る、ロボット開発に大切な3つのこと。未公開映像も披露 | ロボスタ
# [世界的ネット環境整備] One Web:出資額約10億ドル
箱を作った。その箱(ロボット)と繋がるためにはどうすればいい。それを解決するのがこのワンウェブという会社。何をやっているかというと世界中でインターネットを使えるようにしたいという思いのもと活動をしている会社です。今までは地下から通信環境を整えてきたが限界があることに気づいたと。地下がダメなら上だよな。地球を覆うくらい宇宙に人工衛星を飛ばしてこうぜと。発想が飛んでますね。ただ既にこの計画始まってるらしく、従来の"お金が掛かる問題"を解消し、2020年までに地球を覆うほどの衛星を打ち上げる予定とのこと。これが出来たらシンギュラリティは加速するんじゃ無いかと個人的に思う訳です。
ソフトバンクが10億ドル出資する宇宙企業「OneWeb」ってなんだ!? | ハーバービジネスオンライン
# [ガン早期発見] Gurdant health:出資額約5億ドル
IoTの時代が到来する。人と物が相互に繋がりあう時代。そうなると人々の幸福度をどんどん高める必要がある。逃れられないのは『死』の恐怖。それを克服できたらどれだけの人間がより豊かに生きていくことが出来るだろうか。ちなみに世界で見るともっとも多い死因は『交通事故』それに続き2位は『ガン』である。ガーダントではこのガンを早期的に発見し克服する研究を行っている。それもIoTの力で血液検査を行い人工知能の力でより発見しやすくすると。そこまで進んでるのかディープラーニングって感じですよね。近いうちに100万人の検査を行うことを目標に既に検査は開始されている。
# [産業データプラットフォーム] OSI soft:出資額不明
産業界でIoTが発達してくるとその情報を整理管理する必要がでてくる。産業界のIoT分野で一線を画すほどの企業がOSI softです。正直僕らには見えにくい部分なので抽象的すぎて何やってるのかわかりにくいです。とにかく産業データめっちゃ持ってる会社的な立ち位置かと。笑
ソフトバンクがインダストリアルIoTを手掛ける米OSIsoftに出資 | 日経 xTECH(クロステック)
# [自動運転] nauto:出資額180億円
死因1位は交通事故と述べた通り、この事故数を減らすことより今よりも平均寿命は伸びるんでは無いかと。人間が運転するのではなく人工知能が運転する世界。しかも車内車外環境をデータ化し効率的な運転環境を整えることが出来るようになるらしいです。未然に事故を防ぐだけでなく渋滞情報を把握し最短ルートを計算したり、空いている駐車場を検索できるようにしたりと。それら全てを人工知能が学習し応用できるようにする。それnautoの運転支援デバイスが目指すとこ。おそらく最初はB2B向けにローンチしてから2C向けに開発が進むんでしょう。運転が苦手な僕にとってはめちゃくちゃ期待したいサービスです。これで車デートも怖く無い。
ソフトバンクが運転支援デバイスのNautoに出資――調達総額は180億円 | TechCrunch Japan
# [農業] plenty:出資額2億ドル
さてガンの驚異や交通事故数も減った世の中になると、人々はより健康的に暮らしていきたいと考えるようになる時代となる。今でも既にオーガニック系の食事は流行ってますがその勢いが増すのでは無いかと。そんな時代に今よりも効率的に健康的な野菜を届けることができたら。そんな発想を元に人工知能を活かし農業を行うのがplentyという会社です。フィールドスケールという考え方がありまして、これは『サッカーコート分の野菜を作るために必要な面積がサッカーコート分必要』だという考え方。つまり狭い面積で大量の野菜を作ることができることの比喩です。これを行えるようになればイオンやツルヤといったスーパーで野菜を作り売ることができる。今問題になっている生産者と消費者の距離感を解消し無駄な生産コストを減らすことが出来るというもの。これももちろん人工知能の力を借りて生産していくので相当効率的に生産することが可能になるらしい。オーガニック野菜食べ放題も夢じゃ無い。
農地も畑も不要に!? 人工知能が農業にもたらす“超効率化”とは|AI lab(エーアイ ラボ)
# [人工知能] blain:出資額1億1400万ドル
これまでの話ではまだ先の話をしてきてますが、この会社が行うサービスは既にコストコやウォルマートなどで実際に使われているサービスになっています。清掃ロボットを作っている会社かと思いきや、商業用ロボット等の人工知能を作る側の会社とのこと。既に動き始めてデータを取り始めている時点で、未来を感じずにいられません。人間が行うよりも早く効率的に作業する。今まで人間が行ってきた業務に取って代わる人工知能を開発し、人間はより創造的な時間を使うことができると。フリークアウトの理念にもあるような世界観はもう到来しているということですね。
ソフトバンクロボティクスが「清掃ロボット」業界へ参入する理由とは!AIで自動走行する床洗浄ロボットを来夏より発売 | ロボスタ
# [AIクラウド] Cloud Minds:出資額約3000万ドル
人工知能が発達していくと今度はクラウド化出来るかが問題となる。どのPCでアクセスしてもクラウド化された情報にアクセスできた方が絶対に便利。それはPCだけでなくロボットにも同じことが言えるわけで、そんなクラウドシステムを開発しているのがこの会社。なんといって高いセキュリティが魅力のためB2Bでの導入は必須になること間違いなしですね。中国のスタートアップは最近勢いありすぎて、。
中国のAIクラウドスタートアップ「CloudMinds(達闥)」が、ソフトバンクやFoxconn(鴻海/富士康)らから3,000万ドルを調達 - THE BRIDGE(ザ・ブリッジ)
# [シミュレーション] IMPROBABLE:出資額3億3000万ドル
各分野での人工知能発達を促進するのがこの会社。今まで様々なデータを溜めてきたAIは次に人間の行動を予測できるようになる。そのシミュレーションを手助けしているのがIMPROBABLEなんだとか。現実世界への応用はまだしていないが、既に有名なゲームにはこのシステムが導入され、プレイヤーが寝ている間でもゲーム内のキャラクターは生活するような仕組みとなっている。プレイヤーはよりリアルなゲーム体験ができるようになると言うもの。もうここまでくるとなんか、現実だか仮装だかわからなくなってきそうですね。VR/ARにも間違いなくこの技術は応用されるでしょうね。ちなみに現実世界に応用すると、未然に事故やテロを防ぐことも出来るようになるんだとか。人間の行動も一定の規則性があるのでそこからズレた行動をする人を割り出し「こいつ怪しいで」と前もって知らせてくれるみたいです。ずっと見られてるってのもなんか怖いですよね。笑
ソフトバンクがVR/AR開発ツールのImprobableに出資――調達総額は5億200万ドル | TechCrunch Japan
# [チップ] ARM:出資額3.3兆円
さて今まで述べてきた情報革命を加速させる技術がいろいろあったかと思いますが、その全てを進化させるための中核を担っているのがこの会社。孫さん曰くこれからの時代はチップを多く持っている企業が勝つ。つまり多くのデータを持っている会社が情報時代の先駆者となる。と仰っていました。そのチップの設計図を書いているのがこのARMと言う会社でして、他にはないほど軽く小さい。なおかつ処理能力の高いチップを作る設計図のライセンスを持っています。既に1兆を超えるほどのデータを持っているんだとか。今の時点でなんでそれほど多くのデータを持っているのか。そう既に僕らの生活にも入り込んでいるんですね。アイフォンです。
【3.3兆円】ソフトバンクはなぜARMを買収するのか? - 日経トレンディネット
#まとめ
ね。やばいでしょ。関さんの都市伝説もあながち伝説じゃなくなってきている感。未来を感じますよね。これだけのことを本気でやって世界を変えようとしている孫さんに憧れない訳がありません。
ビジネスをする中で大事なことはお金儲けは悲しい、地位や名声を得るためだと虚しい。なんのためにビジネスをするのか。世界をもっと幸せにするためにビジネスをするんだと言う孫さんの言葉にはかなり胸を打たれました。背中で語ってますね
シンギュラリティを迎えた先に、"彼ら"と共に歩く未来を創る。そのために僕らは少しずつ準備を始める必要があるのではないでしょうか。産業革命では身体が拡張されましたが、今回の情報革命は知識が拡張されていきます。
従来の単純作業から解放された先に、今の日本人が"彼ら"と共に歩く未来は想像しにくいのが個人的な考えです。暗記メインの教育体制は産業革命時代の名残。これからは自ら考え行動し改善していく力を養わなければ"彼ら"に取って代わられてしまいます。
人間として生きるために僕らは何をすればいいのか。そこから逆算して今後の人生生きていきたいです。
まあ何はともあれ、今は目先のことだろという大人もいますが、先の世界を把握して行動するのと知らずに行動するのとじゃ雲泥の差があると思っています。必ずやってくる未来に対し、意見を持って生きていくことが重要だと僕は考えます。
今後のソフトバンクの、孫さんの動きに注目して損はありません。孫だけに。