"VR learning"に感じる違和感が解消し、言葉の持つ力を改めて実感した話。
#怒涛の20日間お疲れした。
あっちでこう言われ、こっちではああ言われ。褒められたり鼻であしらわれたりしながらデモデイ後の打ち合わせを乗り切りやっと一段楽してきました。そこで分かってきた僕らの位置付けだったり、投資家や企業の方々が望むことが見えてきた気がするのでつらつらしていきたいです。
10/2から今日までのおよそ20日間で約10名の投資家、7社の企業担当者の方々とお話させていただき、9割程前向きな返答をいただいている状況です。社長のファイナンス力のおかげで数億規模の調達も見えてきましたし。あとは2019年どこで勝負仕掛けるか、誰(企業)と組むかを決めていきます。
お金を出してくれる。っていうのもありがたい話ですが、edogaに無い視点を持ちながら一緒にこのXR業界を盛り上げてくれる方と組んでいきたいと思っております。もしくは何かしら事業的にシナジー生めるような関係性があればなと。ぶっちゃけた話です。
#質問いろいろ
17社の方々とお話させていただき見えてきた事がいくつかあるんですが、その中でも特に多かった質問を中心につらつらしていきたいと思います。僕らも当初は伝えきれなかったんですが、昨日社長とサイファー(会議)してたら全て解決したのでお答えしていきます。
▼多かった質問一例
Q,1) VR-learningの位置付けってE-learningとどう違うんですか
Q,2) OJTとOFF-JTのどっち側を目指してるんですか
Q,3) 能動型研修と比較すると何が変わるんですか
#違和感の正体
上記質問が特に多かったんですが、どうもVR learningにみなさん引っ張られてるんじゃ無いかな感があって。僕ら目指してるのそこじゃ無いんだけどどう伝えりゃいいんだろう。というのがずっと悩みだったんですね。
で、なんか違和感あったのがこの"learning"という単語。社長自らVR-learningを作り出したにも関わらず、自分の首絞めてるやんけ〜現象が起こってるんじゃ無いかと。(『VRラーニング』で検索するとなぜか1ページ目に出てくる) そんな結論に至ったわけで単語に関して考えることにしました。
そもそもなんですが「文字を見る」って英語にすると"See / Watch / look"とかが動詞になると思うんですけど、VR上で何かを見るって英語にすると"Experience"が動詞になるらしいんですね。VR=体験なんだよと。当たり前なんですけど。
で、気付いたんですね。VRとLearningってそもそも意味合いが違うやないかと。蕎麦にソース掛けて食うくらい違和感あるやないかと。←
Learningは日本語に訳すと「学ぶこと」を差しますね。VRで僕らが提供したいことって「学び」じゃ無いんです。「体験」なんです。ここに違和感あったが為に上記のような質問に対し曖昧な答えしか提示できなかったんだなと。言葉ってすげえや。
#ちょっと深掘りしてみる
これ見たことありますか?僕なりに編集して見たんですが、ラーニングピラミッドと呼ばれている図です。上の階層が受動的であり学習による定着率が低い状態(5%)を差します。下の階層に行くに連れて能動的な学習を差すため、定着率が上昇しているのが分かるかと思います(90%) 上4段目までは座学なのに対し、下3段は体験学習を差しているのが分かります。この図ってVR用に作られたものじゃなくて、元からあるものなんですね。
研究を元に実証されてるみたいなので信用できるデータだと思います。さてここで『受動的学習=座学=Learning』と『能動的学習=体験学習=Training』の2つに分けられる事が分かるかと思います。
僕らはそもそも単なる学習を提供するのではなく、体験学習を提供しているんだ。と言う事が再度認識できた瞬間でした。要はVR-learningではなくVR-trainingだったって訳です。さらに深掘りしていきます。
ついでにこんなのも作ってみました。項目を受動的学習と能動的学習に分けて、よく比較される研修分類と棲み分けした図です。主に比較対象になるのが5つ(座学型集合研修 / E-learning / VR-learning / 能動型集合研修 / OJT)ありまして、これらとVR-trainingは何が違うのかを比較させました。投資家や企業担当者の方々からの質問はこの図で解決するかと思います。いろんなファクターがあってわかりにくいと思いますので、費用感と定着率の2軸でポディションを確認してみました。それが下記図です。
・座学型集合研修よりも定着率が高くコスト低い
・E-learningよりも定着率が高くコスト高い
・VR-learningよりも定着率が高くコスト高い
・能動型集合研修よりも定着率は高くコストは低い
・OJTよりは定着率同じくらいでコストは低い(リスクも低減)
上記のような位置付けになるのではないかと思ってます。ついでに、VR-trainingってこれらの研修に据え置きしてどうこうで争う気もないと思ってて、プラスαで人材育成スピード向上に向けた導入を検討していただけるのではないかと。
※あくまでVR-trainingとの比較ですので各研修一概に上記の様な評価とは限りません。
座学や集団研修でしか学べない事もありますし、それはそれでプラスして考えていただけるようなものを開発していきたいなと。追加で予算取れるくらいのものは出来上がってきているのでまずは直近1年ほどは3社のパートナー企業と検証を繰り返しながら作り上げていきたいと思っております。
VR-training(それら全てをOWLとするって話はまた別の機会に)を提供するedogaとしてサービス開発に尽力していきます。 ※今回の話はディスカッションベースでの話をつらつらしただけですので、決定事項ではありません。
最後に僕の好きな川崎サイファー載せときます。
引き続きよろしくお願いいたします。